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セラミックインレーやセラミッククラウンでの修復について
金属でなく、白いハイブリッドインレーや、天然歯とよく似た色調にしたセラミッククラウンでの補綴治療を行っています。セラミッククラウンは製作に当たる歯科技工士が直接口腔内で歯の色調を確認いたしますので、天然歯とほとんど見分けがつかないくらい似せることができます。
また、お口の状態によってはセラミッククラウンで歯並びを美しく整えることも可能です。
治療例
症例について
- 治療時期
- 10日から14日前後
- 患者さま
- 永久歯歯列の方
- 主訴
- 虫歯治療及び過去に治療した金属修復を白くしたい方・より生体に安全な材質を使いたい方
- 治療方法
- 虫歯治療後、最終修復物・補綴物の印象採得を行い、レジンセメントにて接着します。
- 治療の費用
- セラミックインレー41,800円、アンレー46,200円、セラミッククラウン93,500円~143,000円
- 通院回数
- 2から4回
- 治療期間
- 10日から20日
- 治療内容
- カリエス除去、歯髄覆罩あるいは根管処置後に印象採得し、装着
- 想定されたリスク・副作用
- 過度な咬合力や外傷により破折することがあります。3年間保証
ラミネートベニアについて
お薬の影響で変色してしまった歯や空隙のある歯列を美しく整えるため、歯の表側をわずかに削り、セラミックのシェルを貼り付けます。
治療例
症例について
- 治療時期
- 10日から14日前後
- 患者さま
- 永久歯歯列の方
- 主訴
- 前歯部の隙間や変色の改善を希望される方
- 治療方法
- 唇側のわずかな切削(0.3から0.5ミリ)あるいは無切削ののち印象採得 その後レジンセメントにて接着する
- 治療の費用
- 88,000円 別途処置料3,300円
- 通院回数
- 2から3回
- 想定されたリスク・副作用
- 過度な強い力がかかると破折・脱落することがあります。
3年間保証となります。
ダイレクトボンディング(自由診療)について
ダイレクトボンディングは、自由診療として行うコンポジットレジン充填です。コンポジットレジン充填は、主に前歯部の軽度の虫歯や歯牙破折の治療に使います。保険診療でもコンポジットレジン充填は可能ですが、ダイレクトボンディングに使用する専用レジンは色の種類が豊富で透明度が高く、天然歯により近い仕上がりになります。さらに強度に優れ変色しにくいため、軽度の空隙歯列や歯列不正を短期で治療することが可能です(空隙や不正が大きい場合は、ダイレクトボンディングでなく、ラミネートべニアやセラミッククラウン修復、矯正治療が適応となります)。
なお、事前のカウンセリングと参考模型を作るための型取りが必要となるため、初診当日には施術できません。実際の治療時間は60~90分となりますので、当日キャンセルはご遠慮くださいますようお願いいたします。また、ダイレクトボンディングで修復した箇所は過度の衝撃が加わると割れる可能性がありますので、ご注意ください。
ダイレクトボンディング(1歯) |
治療期間目安:2週間
治療回数目安:2回
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\22,000~\44,000(税込) |
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治療例
症例について
- 患者さま
- 30代女性
- 主訴
- 上顎前歯部審美障害
- 治療方法
- ダイレクトボンディング
- 治療の費用
- 1歯2万円×2本
- 通院回数
- 2回
- 治療期間
- 2週間
- 想定されたリスク・副作用
- 過度の衝撃で割れる可能性がある。
ジルコニアについて
ジルコニアとはセラミックの1種で、宝飾品として知られるキュービックジルコニアとほぼ同じ成分でできています。頑丈さとしなやかさ、美しさを兼ね備えていることが魅力です。ヨーロッパやアメリカでは、その優れた強度と性質から「白いメタル」とも称され、ジルコニアはオールセラミック治療の主流になっています。
これまでも、セラミックは美しく丈夫で生態親和性の高い歯科材料として、歯の美しさを求める方に広く愛用されてきました。ただし、従来のセラミックはあまりに硬く柔軟性に欠け、強い力を加えすぎると欠けてしまうという弱点がありました。しかし、ジルコニアは従来のセラミックのおよそ3倍、金属を超える強度があり、象が踏んでも壊れないといわれています。その上、しなやかで曲げ強度にも優れています。
ジルコニアは、従来のセラミックと金属の弱点を克服した、優れたファイン・セラミックなのです。なお、従来のセラミックより丈夫とはいえ、過度の衝撃が加わればやはり割れる可能性があることをご承知おきください。
ジルコニアクラウン(1歯) |
治療期間目安:2週間
治療回数目安:2回
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\93,500~\143,000(税込) |
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強度があって軽い
ジルコニアは金属より硬いにもかかわらず重さは3分の1程度と、軽いことも特徴の一つです。そして、生体親和性が高く、アレルギーの原因になりません。
今までのセラミックでは、噛み合わせの力が強い位置に使用する場合、内側に金属で補強を行わないと強度の点で問題となる場合がありました。同様に、複数の歯を補う長いブリッジも、セラミックだけで作るのは困難でした。
ジルコニアの場合は、中を貴金属で補強したセラミックのクラウン(メタルボンド)と同等の強度があるため、金属を一切使わない治療が可能です。強度や耐久性に優れているため、今までセラミックだけでは難しかった奥歯3本のブリッジ等でも、金属を使わずに治療ができます。
また、ジルコニアは結晶粒子が非常に小さく表面が非常に平滑なため、耐摩耗性にも優れています。年月を経ても、奥歯のブリッジに必要な強度を維持することができます。
透明感
強度を要する箇所を治療する場合、今まではセラミックの内側に金属を使用し、強度を上げることで対応してきました。金属を内側に使用すると強度や適合性の面では良い反面、金属が光を遮ってしまうため、天然歯のような透明感を出すことは困難でした。
その点、ジルコニアなら、金属を使用しなくても十分に対応できる強度があります。そのため、セラミックの1種であるジルコニアだけで、白くて透明感のある美しい歯を作ることが可能です。
CAD/CAM
CAD/CAM(※)を利用した、コンピューター制御による歯科セラミックの加工システムが実用化され、ジルコニアへの応用も可能になりました。その結果、個々の歯の形状に合わせたオーダーメイドの治療物を、ジルコニアを材料として作ることができるようになりました。
金属の欠点を補うと同時に、従来のセラミックよりもはるかに丈夫で耐久性の高いジルコニアは、セラミック治療の新しいスタンダードとなりつつあります。
※CAD/CAM=Computer aided design / Computer aided manufacturing milling の略。
コンピューターの支援によって製品の設計から均質な製品を生産・管理するシステムで、CAD 装置とCAM装置で構成されています。まず、CAD 装置が歯の補うべき部分の形状、支えにする歯、模型などから情報を収集し、三次元の数値データに変換してコンピューター上で修復物の形状を設計します。そして、その設計に基づき、CAM装置がセラミックやチタンブロックなどの種々の材料から、治療物を製造します。